top of page
検索

備忘録〈症例〉腰痛

50代 男性(患者様のご主人のため、男性ですが治療しています。)


〈初診日〉2024年8月


4日前に腰痛発症。思い当たる原因なし。歩行、夜寝るときに腰の右側が痛む。

3日前、会社でラジオ体操をしているとき特に痛んだ。


〈現在の症状〉腰の右側(腸骨稜の辺り)が痛む。

【増悪因子】歩行、寝るとき。

【理学検査】左回旋(+)前屈(+)、右仙腸関節の動きが悪い。


〈体表観察〉

【脈診】1息3至半 重按(+) 幅(±) 右寸口中位枯弦

【舌診】舌尖紅 薄じ苔

【腹診】右肝相火 冷え 左肝相火 熱感 右大巨 虚 熱感

【背候診】両隔兪 冷え、右肝兪 実 冷え 左肝兪 虚中の実 冷え

     右胃兪 実 冷え 左胃兪 虚中の実 冷え、右大腸兪 実 熱感

     左大腸兪 虚 熱感、Th12、L1間 熱感 圧痛、腰陽関 圧痛

【原穴診】右合谷 実、右後渓 虚中の実 冷え 圧痛、右内関 実 熱感

     右太谿 虚 冷え、左照海 虚 冷え、右太衝 虚中の実 熱感 

     左太衝 実、右衝陽 虚、右足臨泣 冷え、左申脈 冷え 圧痛

     右豊隆 冷え 圧痛

【井穴診】手 右5指 足 右1趾、2趾 左4趾


〈診断〉肝鬱気滞による、胆経の気の不通による痛みと考えました。


〈治療〉右後渓 瀉法 15分置鍼


〈経過〉1診の治療後、前屈の痛み軽減、歩行時の痛み消失。夜寝る前の痛みが残る。

2診は気滞血瘀が主と考え、右合谷、右三陰交 瀉法10分。前屈、回旋の症状軽減するも、

夜寝る前の痛み残る。3診はもう一度体表観察をしっかり行い、気滞血瘀による胆経の気の不通による痛みと考え、圧痛顕著な右足臨泣に瀉法を行い、20分置鍼しました。直後、脊柱起立筋がかなり緩み、右仙腸関節の動きも改善し、前屈、回旋で痛みなし。夜寝る前の痛みも改善したため、治療終了としました。



腰痛やその他の症状でお悩みの方、一度ご相談下さい。


                              鍼灸マッサージ院egao




 
 
 

最新記事

すべて表示
備忘録 〈症例〉肋間神経痛

〈主訴〉 左胸部の圧迫感、痛み 往診日 2024年5月24日 40代 女性 5月21日AM11時頃から左胸部の圧迫感があり、寝返り、立ち上がり、咳、くしゃみにより痛む。特に患部をぶつけた等の外傷等思い当たる原因なし。叩打痛なし。徒手検査で骨折の可能性なし。以上により、肋間神...

 
 
 

コメント


bottom of page