備忘録〈症例〉腰痛
- 齋藤 順子
- 2024年8月16日
- 読了時間: 2分
50代 男性(患者様のご主人のため、男性ですが治療しています。)
〈初診日〉2024年8月
4日前に腰痛発症。思い当たる原因なし。歩行、夜寝るときに腰の右側が痛む。
3日前、会社でラジオ体操をしているとき特に痛んだ。
〈現在の症状〉腰の右側(腸骨稜の辺り)が痛む。
【増悪因子】歩行、寝るとき。
【理学検査】左回旋(+)前屈(+)、右仙腸関節の動きが悪い。
〈体表観察〉
【脈診】1息3至半 重按(+) 幅(±) 右寸口中位枯弦
【舌診】舌尖紅 薄じ苔
【腹診】右肝相火 冷え 左肝相火 熱感 右大巨 虚 熱感
【背候診】両隔兪 冷え、右肝兪 実 冷え 左肝兪 虚中の実 冷え
右胃兪 実 冷え 左胃兪 虚中の実 冷え、右大腸兪 実 熱感
左大腸兪 虚 熱感、Th12、L1間 熱感 圧痛、腰陽関 圧痛
【原穴診】右合谷 実、右後渓 虚中の実 冷え 圧痛、右内関 実 熱感
右太谿 虚 冷え、左照海 虚 冷え、右太衝 虚中の実 熱感
左太衝 実、右衝陽 虚、右足臨泣 冷え、左申脈 冷え 圧痛
右豊隆 冷え 圧痛
【井穴診】手 右5指 足 右1趾、2趾 左4趾
〈診断〉肝鬱気滞による、胆経の気の不通による痛みと考えました。
〈治療〉右後渓 瀉法 15分置鍼
〈経過〉1診の治療後、前屈の痛み軽減、歩行時の痛み消失。夜寝る前の痛みが残る。
2診は気滞血瘀が主と考え、右合谷、右三陰交 瀉法10分。前屈、回旋の症状軽減するも、
夜寝る前の痛み残る。3診はもう一度体表観察をしっかり行い、気滞血瘀による胆経の気の不通による痛みと考え、圧痛顕著な右足臨泣に瀉法を行い、20分置鍼しました。直後、脊柱起立筋がかなり緩み、右仙腸関節の動きも改善し、前屈、回旋で痛みなし。夜寝る前の痛みも改善したため、治療終了としました。
腰痛やその他の症状でお悩みの方、一度ご相談下さい。
鍼灸マッサージ院egao
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